どーもです。

藤本技工のニューアイアン「ST-99」を試打出来ましたので、レポしたいと思います。藤本技工は兵庫にあるいわゆる地クラブメーカーですが、FGブランドはこだわりのあるゴルファーに支持されていますよね。ボクの知り合いでも使っている人がいて、その方は正直そこまでゴルフにこだわりを感じていなかった人なのでビックリしました。そんな藤本技工が100切りを目指すゴルファーのために作ったのが、今回紹介する「ST-99」アイアンです。どんな感じなのか、ボクなりのレポをしたいと思います。

「ST-99」アイアンのコンセプトは、「100を切ることを目標とし日々努力をしているゴルファーを対象とした、操作性よりも直進性を重視したやさし過ぎないアイアン」のようです。100を切ることが目標であれば、徹底的に扱いやすいアイアンにすればいいような気もしますが、その辺は「100切り達成後も、次のレベルにつながるモデル」までがコンセプトになっているようです。

まずは見た目からいってみましょう。

構造的にはフルキャビティ構造ですね。打ちやすさを感じさせますが、なんか背筋もピッと伸びるような雰囲気も感じましたね。FG ST-99 BACK

フェースは結構コンパクトです。この辺はさすがだと思いますね! でも、縦幅は狭く若干長方形を意識させるような感じもあって、コンパクトなんだけど扱いやすさも同時にイメージさせてくれる形状でした。FG ST-99 FACE

ソールはセミワイド。いかにも若干ダフリ気味でも滑ってくれそうな感じを演出してくれていると思います。FG ST-99 SOLE

ネックはセミグースでした。ヘッド形状自体かなりのボリュームのある形状ですね。見た目からも重心深度が深めで、ミスヒットの寛容性の高さを意識させてくれる形状だと思います。FG ST-99 SIDE

構えてみるとこんな感じ。コンパクトなんだけど、トップラインが厚めかつフトコロの深さもあって、打ちやすさを意識させてくれるモデルに感じました。FG ST-99 TOP

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH」Sフレックス装着モデルの#7。スペックはロフト角32度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量419g、バランスD2。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.8、中調子。FG ST-99 SHAFT

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールは2ピースボール使用でした。

まず持ってみた感覚ですが、総重量的にはやや軽めに感じましたね。試打クラブのグリップはイオミックが挿さっていました。ちなみに、左手部分はノーマルな太さだと思いますが、右手部分がやや太めになっていたように感じました。シャフトをしならせてみると中間がしなる感じで、素振りをしてみると切り返しでいい感じにヘッドも感じられるようなフィーリングでした。実際に打ってみると、つかまりはいいけど直進性も高いイメージでしたね。クラブがオートマチックに球を上げてくれるのはもちろんですが、しっかりつかまった感触がありながら直進性が高いというのは、二律背反なのでなかなか実現が難しいことだと思いますが、高次元で実現していたように感じました。ボクのスイングでは、やや左に打ち出してしまう傾向もありましたが、それはボクのスイングによるモノで、これならスインガータイプの払い打ち系でもしっかり球をつかまえる感覚も味わえそうな感じでした。

スカイトラックデータ的には、弾道はこんな感じでFG ST-99 ST3D

その各球データがこちら。FG ST-99 ST

【3球平均】
HS38.4m/s、初速48.9m/s、打ち出し角16.5度、バックスピン量5443.3rpm、サイドスピン-362.7rpm、飛距離146.5m(160.2y)

【ベスト】
HS38.6m/s、初速49.1m/s、打ち出し角16.7度、バックスピン量5368.2rpm、サイドスピン-538.6rpm、飛距離147.6m(161.6y)

打感はマイルド系。かなり柔らかめで、ボールのつぶれ感も感じやすいイメージでしたね。音は中音系が強調された感じで、その辺からも柔らかさを感じやすいのかもしれませんね。

弾道はこんな感じで

そのスカイトラックデータがこちら。FG ST-99 MST3D

弾道的には、文句なしの高弾道でしたね。球はクラブが上げてくれる安心感がありました。スピン量も適度に確保されているようなイメージでした。※150.2m=164.2y

出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレート。グリップの右手部分が太くなっていましたが、これは右利き初心者にいいかもしれませんね。かなり叩きに行ってもクラブがいい感じにつかまえてくれると思います。右利きの人が右手主導で打つ場合、グリップが細いと手首が返りやすくなるので左に行きやすくなると同時にフック系の球が出やすくなってしまいます。その辺を意識して右手辺りが太くなっていたのかもしれませんね。右手主導の場合、振り遅れる可能性もありますが、少なくともこの試打クラブは、右手で叩くタイプには合いそうな気配でした。

シャフト挙動は、NSらしいニュートラルな動きでした。NSPRO950GHで感じやすいインパクト時のグニャリ感は、このST-99ヘッドでは感じなかったですね。振り感も、切り返しでいい感じにヘッド重量を感じやすかったですね。

今回ボクが試打した限りで、このスペックでHS40~42m/sあたりにオススメ。性格的にはオートマチックにハイボールが打てるモデルですね。

特に最もクラブがフォローしてくれそうに感じたのは、「ダフリ」対策ですかね。バンスが効いているのと、セミワイドソールなので多少手前から入ってもソールが滑ってくれるイメージでした。でも決して優しすぎないクラブで、100切り達成後も次のステップへのつなぎとして使えるアイアンというコンセプトは、やはりこのバンスとソール幅にあると思います。

思い切り簡単にするなら、バンスはこのままでも超ワイドソールにすればOKですが、どうしても見た目のぼってり感が出てきますからね。それでゴルフを始めて慣れてしまうと、普通のクラブに違和感を持ってしまう可能性もありますが、このクラブならそんな心配も不要でしょうね。このクラブは、長く使える良きパートナーになってくるんじゃないかと思います!!

<藤本技工「ST-99」アイアン>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9
■ヘッド:ボディ=軟鉄(SS400)
■価格:ヘッド単体1個1万7000円+税~。完成品(シャフトはDG、NS)1本
2万3000円+税~。