どーもです。

連日紹介してきたブリヂストンゴルフのニューモデル「PHYZ」シリーズですが、いよいよ今日紹介するアイアンがオオトリです。先代試打時のブログを読み返すと、絶不調だったようで、スカイトラックのデータを見ても、相当苦戦していたようです。そんなこともあったな・・・なんて、妙に懐かしさを感じたりして(笑) ニューモデルはシャフトがカーボンのみで、かなりターゲット層をセグメントした、割り切ったモデルという覚悟を感じました。では、一体どんなクラブなのか、早速レポしてみましょう。

まずは見た目から。

構造的には、ポケットキャビティモデルですね。先代はポケット部が山なりの三角形でしたが、今回はトゥ・ヒールにウエートを振った高慣性モーメントを意識したような形状になっていました。スイートエリア付近と思われるバックフェースには、ウッド系に採用されていたバッジが貼られていました。

フェースはセミラージかな。形状的には、かなり長方形なイメージで、いわゆる低深重心を意識したモデルにありがちな形状感じました。先代と大きな変更点はここだと思います。

ソールですが、先代は〝やや広めなセミワイド〟と書いていましたが、であれば新作はワイドですね!! 先代よりも、確実にワイドになっていました。

そしてネックですが、先代も〝グース〟としていましたが、新作はさらにグース度合いが増していました。さらに、ボディもかなりファットに変更され、より低深重心を意識した形状になっていると思います。

構えてみるとこんな感じ。先代にはまだスッキリ感がありましたが、新作はぶっちゃけボッテリ感が強いですね。個人的には苦手ですが、バックフェースの厚みが構えても見えるくらいです。でもこれは、逆を言えばそれだけ深重心ということです。ミスヒットの寛容性の高さを、見た目からも感じさせてくれるモデルに変更されていると思います。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「PHYZオリジナルPZ-509I」Rフレックスモデルの#7。スペックは、ロフト角26度、ライ角61度、長さ37.75インチ、総重量354.0g、バランスC9。シャフトスペックは、重量49g、トルク4.3、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。

持ってみた感覚ですが、重量的にはかなり軽めです。グリップもかなり細めですが、まぁ、割り切ったモデルなので、想定の範囲内ですね。シャフトを手でしならせてみると、やはりかなり柔らかめです。でも、しなりポイントはちょうど真ん中くらいかな。ワッグルしてみると、ウッド系ほどヘッドが動くイメージはなかったです。素振りしてみると、バランスからか、思った以上にシャープに振れそうなイメージでした。

実際に打ってみると、まあ当然ですが、このアイアンもガッツリ球が上がります。先代試打時は全く芯を食わなかったようですが、それでもしっかり上がるイメージでした。ニューモデルは芯を食っても、食わなくても、しっかり球は上がるイメージでした。そういう意味では、かなりミスヒットの許容性は高いモデルを実感できました。スピン量はUT同様打ち方バラケてはいますが、総じて少なめ。そして言うまでもなく、ぶっ飛びです!! ただし、気になったのは打感です。芯を食ったのか、外したのか、そのフィーリングがいまひとつ分かりづらい印象でした。出球的にもそれほど大きく変わることはないので、ミスヒットの寛容性が高いモデルですが、ミスをミスとして気付きにくいクラブかもしれません。おそらくターゲット層がグランドシニアや女性だと思うのですが、このクラブでゴルフを始めようという方は「芯を食った」感覚がわかりにくいかもしれません。ある種、そういった部分を経験してきた〝ベテラン〟ゴルファー向けなのかもしれませんね。

スカイトラックの弾道データはこんな感じで、

その各球データはこちら。

【3球平均】
HS38.5m/s、初速55.8m/s、打ち出し角17.2度、バックスピン量3882.4rpm、サイドスピン-560.2rpm、飛距離196.6y
【ベスト】
HS38.2m/s、初速55.2m/s、打ち出し角18.1度、バックスピン量3860.1rpm、サイドスピン-387.3rpm、飛距離197.9y

打感は、マイルド系。とはいえ、誤解を恐れずにいえば、やや〝鈍め〟かもしれません。打音もやや低めでしたしね。ポケキャビという見た目の先入観もあるかもしれませんが、想像していた打感とは全く別モノでした。

弾道はこんな感じで

そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には、高弾道ですね。しっかりクラブが球を上げてくれるイメージでした。ロフト角的にも高弾道ですね。軽量モデルが故に、ボクレベルではいろんな当たり方をしてしまいますが、スピン量は総じて少なめでした。

出球傾向ですが、ボクのスイングでやや強めのドロー系。つかまりは、かなりいいです。FW&UT同様、ヘッドを右前に放り出すイメージでも、ガッツリつかまります。そして途中からやや強めのドローというイメージでした。

シャフトフィーリングですが、全体的に柔らかめです。でも、素直に中間からしなるイメージでした。ヘッドとのバランスがいいかも!

今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS36~38m/s辺りにオススメですね。基本性格的にはクラブが球を上げて、つかまえてくれる、オートチック系ですね。総重量的にかなり軽めなので、HSゆっくり目で、ゆったり振れるボディターン系の方向で、持ち球的にはやはり断然スライスでしょうね。打感的にはちょっと想像と違いましたが、ぶっ飛び系アイアンに間違いありません。飛距離でゴルフを諦めたくないグランドシニアや、もっと飛ばしたい女子ゴルファーにおすすめかもしれません。

連日紹介してきた「PHYZ」シリーズですが、ちょっとまとめると、まぁ連日書いてきたとおり、かなりターゲットを絞った、メーカーとしての割り切りを感じさせるモデルになっていたと思います。これは決して悪いことではないですよね。こういうクラブを求めるゴルファーは確実にいますし、ユーザー目線で見れば、「より分かりやすいクラブ」だと思います。問題は選ぶ我々にあって、やっかいな「プライド」を捨てて手に取れれば、ゴルフが変わるモデルといえるでしょう。とはいえ、さすがにボクには、まだ手を出すには時期尚早なモデルかなとは思いました。

<ブリヂストンゴルフ「PHYZ(2018)」アイアン>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8.5▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9
■ヘッド:(#7~#10)ハイパーマレージング綱AM355、ターボラバー(PW、AW、SW)SUS630、ターボラバー
■シャフト(重量/トルク/調子):「PZ-509I」(R=49g/4.3、R-light=47g/4.4/中調子)
■価格:5本(#7~#10、PW)セット各11万円+税、単品(AW、SW)各1本2万2000円+税。